男性も妊活を!妊娠率を上げるには?

男性も女性と一緒に妊活をしているという家庭が増えてきているのをご存知でしたか?
実は、不妊の理由が女性にある場合と男性にある場合はどちらも同じくらい。
ですので、妊娠率を上げるためには夫婦で妊活をするのが最適なのです。
今回は男性の妊活が必要な理由と妊活の方法について、医学的に明らかになった裏付けと一緒にお話したいと思います。
男性も妊活するべき?
「妊活」というと女性がするものだと思われがちですが、最近では女性だけでなく男性も一緒に妊活をしているという家庭も少なくありません。
それもそのはず。
WHOによると、不妊の原因の約48%は精子の状態が悪かったり勃起不全だったりなどで男性にも原因があると言われているのです。
女性だけが妊活をしたところで効果は半分しか得られないとなると、ぜひとも夫婦で一緒に妊活をしたいところですよね。
今回は、そんな男性の妊活についてお話したいと思います。
男性の妊活で気をつけるポイント
男性の妊活で大事になるのは精子の状態ですが、具体的には次の4点に気をつける必要があります。
・精液の量
・精液の中に含まれる精子の数(精子の濃度)
・運動量
・精子の形状
精子の量が多くても精子の濃度が低ければ妊娠する可能性は減ってしまいますし、
元気がなくて活動量が低ければ卵子と出会う前に体外へと排泄されてしまうことになります。
また、遺伝子に異常があったり精子のしっぽ部分が切れていたりという場合にも、
妊娠できなかったり着床しても育つことができなかったりということもあります。
精子の状態は泌尿器科などの病院などで検査ができるほか、精液検査キットを使って自宅でセルフチェックができたり
郵送で専門の機関が検査してくれたりなど、様々な方法があります。
忙しい人やプライバシーを守りたい人でも簡単にチェックできるようになっていますので、妊活に利用しているという方も多いですよ。
男性の妊活は何をする?
男性の妊活では、先ほどの4点の状態をよりよくしていくことにあります。
それには、女性が妊活する場合と同様に食生活や睡眠などの日常生活を見直すことが大事になります。
また、男性の妊活では、それらに加えて性器に熱を与えないようにしたり射精を頻回にしたりなど
男性の妊活独自の取り組みも必要になります。詳しく見ていきましょう。
適度な運動
まず妊活で気をつけたいのが、適度な運動を心がけるということ。
適度な運動は、肥満の予防や血行不良の改善、ストレスの解消にも役立ちます。
肥満の状態では、精液の量が減り正常な形状の精子も少なくなってしまいますし、
血行不良やストレスは精子の生成量や運動量、精子の質の低下を招いてしまいます。
また、適度な運動は良質な睡眠にも繋がります。
ここで気をつけたいのは自転車です。
適度な運動になるからといって長時間乗っていると、
精巣やその周辺の血管を圧迫してしまって血流が悪くなってしまう可能性があります。
1週間のうち5時間以上自転車に乗っている習慣がある男性は、
全く運動をしない人よりも精子の濃度や運動量が低下してしまうという研究結果もあります。
おすすめなのはジョギングや水泳などの有酸素運動。自宅で手軽にできる筋力トレーニングなども良いですね。
無理のない程度に継続して行いましょう。
食生活の改善
女性の場合も男性の場合も、妊活をしている時にはビタミンやミネラル、タンパク質のバランスがよい食生活が大事になります。
特に、男性の場合に気をつけたいのがタンパク質の摂り方です。
DHAやEPAなどの血流をよくする効果がある魚や、精子を作る機能を促進する作用がある亜鉛を身にため込む性質がある貝類は
男性の妊活で効果的な食べ物です。
そのほか、精力がアップする食べ物として「ムチン」「アルギニン」を多く含む食品があげられます。
ムチンはヤマイモやオクラなどのネバネバ系の食品に、アルギニンは魚介類や肉類、大豆製品やナッツに多く含まれています。
これらを取り入れると、食生活のバランスアップにも繋がりそうですね。
さらに男性の場合は脂質にも気を配るようにしましょう。
マーガリンのようにトランス脂肪酸が高い食事の摂り過ぎは、精液に含まれる精子の濃度を低下させてしまうことが指摘されています。
十分な睡眠
ホルモンの多くは夜寝ている間に多く分泌されますので、睡眠不足はホルモンバランスを崩してしまう原因となってしまいます。
その結果、男性ホルモンが乱れてしまい、性欲が減退や勃起不全、射精障害などの症状が現れることもあります。
現代の日本人でとても多い睡眠不足ですが、ストレスの蓄積や血行不良にも繋がってしまいます。
妊活のためにも仕事でよいパフォーマンスをあげるためにも、理想とされる6~9時間の睡眠時間を確保するようにしましょう。
禁煙
妊活中の女性が避けるべきだとよく言われる喫煙ですが、男性の場合にも避けた方がよいといわれています。
というのも、精子の数や精子の濃度を下げてしまうことが研究によって明らかになっているからです。
その研究によると、スモーカーの場合はノンスモーカーと比べて精子の数は17.5%、精子の濃度は15.3%も低下してしまうそうで、
正常な形状の精子の数も減っていたのだとか。
こういった精子への影響以外にも、喫煙は勃起不全の原因にもあげられています。
過度な飲酒を避ける
実は飲酒も妊活中には避けたい習慣です。
というのも、お酒に含まれるアルコールが精子の濃度や数、正常な形状の精子の数に悪影響を与えてしまうからです。
ちょっとくらいの飲酒はOKですが、その量にも気をつけなければなりません。ボーダーは次のとおりです。
・ビール:週に1500ml(中瓶3本)
・チューハイ:週に1570ml(4.5本)
・ワイン:週に540ml(1本の3/4)
・日本酒:週に540ml (3合)
これは、南デンマーク大学のTina Kold Jensen氏が2014年に発表したエタノール量から換算した量。
この数字以上になると、正常な精子の数が減りはじめ、
週にこの数字の8倍飲むという人では、33%も精液に含まれる精子の濃度が低下してしまったそう。
ストレス発散に飲酒をしていたり、お付き合いで飲まなければならなかったりという人も多いでしょうが、摂取する量には気をつけたいですね。
性器に熱を与えすぎないようにする
精子には、高温に弱いという特徴があり、精巣にいる段階でも熱を加えることで精子の活動量が減ることが分かっています。
下着は通気性が良く熱がこもらないトランクスやボクサーパンツで睾丸とセパレートできるタイプのものを選び、
熱いお風呂や長風呂、サウナを控えめにすることが望ましいです。
また、精巣で精子を作られるときには31℃~33℃が最適な温度なのだそう。
そのため、お風呂の時には睾丸をシャワーや洗面器に溜めた水などで冷やしてあげるようにしましょう。
定期的に射精を行う
射精の頻度が減ると、精液の量が増えるため一見精子の量も多くなって受精能力が高まりそうですよね。
しかし、これは誤りで、反対に赤ちゃんが出来にくくなってしまうことが分かっています。
精子の寿命は1週間程度で、古くなってしまったものはどんどん動かなくなってしまうのです。
そのため、定期的に射精して新しい精子を作る方がよいと病院でもアドバイスを受けることになります。
妊活中の男性は、週に1回程度は射精をするのが望ましいとされています。
セックスを楽しむ
女性もそうですが、男性の場合もセックスを楽しむことが大事です。
興奮するセックスをすることでセックスの間の摩擦を和らげることができますし、
カウパー腺からの分泌が多くなることで女性の膣内の免疫力に負けずに子宮へと精子を届けることができます。
女性から度々「赤ちゃんが欲しい」と聞かされていたり「○日が排卵日で」などと言われると、
セックスを楽しむよりもプレッシャーが勝ってしまうこともありますよね。
中には起たなくなってしまうという人もいますので、パートナーの女性は気をつけるようにしましょう。
男性も妊活を!
セックスなど、性に関わる問題は不安も大きく、中々一歩が踏み出せないという人も多いです。
実際に、男性で妊活をしているという人の約8割の人はパートナーに言われてからスタートしています。
また、男性の妊活はどれも日常生活に取り入れやすいことばかりなため、男性が妊活をしているという意識がなくても
パートナーに「妊娠しやすい身体づくりに協力してもらっていた」ということも珍しくありません。
特に生活習慣の改善は夫婦で一緒だと取り組みやすくなりますね。
精子が作られはじめてから射精するまでの期間は約3ヵ月と言われていますので、
男性の妊活は3~4ヵ月くらい前からスタートするようにするとよいでしょう。
